富士の坂
- tsuruta
- 2021年7月28日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年8月10日
株式市場が盛り上がらない。
悲観的な面もあるが、ある意味、健全であるともいえる。供給面の問題でワクチン接種が浸透しないことが足かせになり、新感染者数が急激に増えてるからだ。しかし、考えてみるとこれらは「時間」の問題に他ならない。待てば、ワクチンは6割から7割までは11月初旬には摂取できる見込みである。これは変動要因もあろうが、概ね揺るがない。
では、なぜ日本株は盛り上がらないのか。前に見える明るい企業業績よりも、今のリスク要因が大きく見えるからだ。増えるコロナ発症者である。10月に衆議院総選挙であるが自民党のリーダシップに対する不安もあるだろう。しかし、これも選挙が済めば払拭できるものではないか。自民党に代わる政権担当能力がある政党は、今のところ、見当たらない。不満はあるだろうが、マスコミに煽られても、総理大臣をくるくると変える国に戻りたくない国民は多いだろう。批判するだけなら、誰でもできることは、みんなよく知っているのだ。
では、何が不安なのか。
一枚の富士山の絵を見て、光が当たる登り道を見るか、影が差す下り斜面を見るか、人それぞれだろう。今の日本はどうだろうか。
ある野党議員はオリンピックの1週間前に「東京都のみならず日本全体の(新型コロナウイルスの)感染拡大の下、五輪を開催するのは止めるべきだ」と開催に強く反対した。ただ、五輪開幕後にはすぐ手の平を翻した。スケボーで堀米選手が金メダルを獲得すると、軽薄にも「素晴らしいです! ワクワクしました! 」とツイッターに投稿した参議院議員もいた。
政治家の言葉が、あまりに軽い。
公職にいる自身の主張が、如何に矛盾しているか。インターネット上で指摘されるまでもなく、責任ある立場ならば、行動する前に考えてみるべきだろう。こういう人が一時の科学的根拠なき感情論で、人々を惑わすのだろう。悪いことに、この手の人は自分がしていることが分かっていないものである。お付き合いしたくない手合いでもある。
しかし、日本の論調があまりに悲観的な感情論であるのは、一部の野党政治家やマスコミの煽りプロパガンダのせいでコロナに対する「恐怖」が原因であることは間違いない。
じっくり科学的に見ていくべきである。それは、相場自体もそうであろう。企業もそうであろう。それぞれの会社で事情が異なり、斑なのである。
当たり前である。私は、登坂にいる企業を見つけたいと考えている。
富士の絵を見て影を見るか、日が刺す斜面を見るか。
あなたならどっちだろう。

Comments